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黒沢清×蒼井優『スパイの妻』第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞!

黒沢清×蒼井優『スパイの妻』第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞!

2020-9-15

蒼井優の主演最新作、黒沢清監督『スパイの妻』が、9月2日(現地時間)~12日までイタリアで開催されていた第77回ヴェネチア国際映画祭で、銀獅子賞(監督賞)を受賞いたしました。

ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ・ベルリンと並ぶ世界三大映画祭のひとつであり、世界最古と呼ばれる歴史深い映画祭。そのメインであるコンペティション部門に、唯一の日本映画として選出された本作。

9/9(水)22:00 (現地時間)のワールドプレミアは早々に完売となり、世界の黒沢ファンが駆けつけ、上映後には「近年の黒沢作品の最高傑作!」(Indiewire)、「純粹に楽しむことができ、国際的にも受け入れられるエンタテインメント」(Variety)、「黒沢監督はこの作品で、新たな野心的出発を遂げる」(Screendaily)といった言葉が並びました。

18年のジャック・オーディアール監督(『ゴールデン・リバー』)、19年のロイ・アンダーソン監督(『ホモ・サピエンス の涙』)に続いて、ヴェネチア国際映画祭の最優秀監督賞にあたる銀獅子賞の受賞は、日本映画としては 2003年の北野武監督『座頭市』以来、17年ぶりの快挙。溝口健二監督が『雨月物語』(53)『山椒大夫』(54)で2度、黒澤明監督が『七人の侍』(54)、熊井啓監督が『千 利休 本覺坊遺文』で受賞、と日本では5人目の受賞者となりました。

審査員のひとりクリスティアン・ペッツォルト監督(『未来を乗り換えた男』)は「大好きな作品です。オペラ的なリズムと画作りで政治ドラマを描く。このような作品には久しく出会っていませんでした。30~40 年代の伝統的な世界を現代のスタイルで表現しています」と本作を絶賛しています。

黒沢清監督コメント

スタッフと俳優の力が最高のかたちで組み合わさった結果だと思っています。映画の可能性は無限なのだと、この歳になって実感しました。

作品あらすじ

1940年、神戸で貿易商を営む優作は、赴いた満州で偶然恐ろしい国家機密を知り、正義のため、事の顓末を世に知らしめようとする。聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厄わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。太平洋戦争開戦間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲まれていく......。

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