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劇場公開する全国の映画館がシェアするバーチャル・スクリーン『Reel』始動。

劇場公開する全国の映画館がシェアするバーチャル・スクリーン『Reel』始動。

2021-9-28

インターネット配信による映画鑑賞の選択肢は、今日ますます日常に浸透しています。一方で、我々Inclineではコロナの影響の長期化を前提として、継続可能な映画館支援の必要性から「オンライン化が加速する中において、リアルの映画エコシステムを持続させる」ということを念頭に、同時オンライン公開のためのプラットフォームの検討を重ねてきました。

映画館上映に対し、オンライン映画鑑賞の存在感も大きくなってきている今、全国のミニシアターが今後も継続してゆくにはどうしたらよいか。これまでの劇場上映の配給・興行システムとオンラインでの鑑賞がどのような形であれば両立できるのか。映画を愛する人に多様な映画を届け続けるために、どのような仕組みがあるべきか、私たちは考え続けました。

そして、配給時の新しい選択肢となり、映画にまつわるエコシステムを発展・継続する仕組みとして、劇場公開中の新作映画を、オンラインで鑑賞することのできるプラットフォーム『Reel』を始めることになりました。

『Reel』は映画館での劇場公開に連動したバーチャル・スクリーンです。

『Reel』で上映される作品は、映画館で実際に上映されている期間に限り、劇場一般料金と同料金=1,800円(予定)でオンライン鑑賞できます。劇場公開が始まる日に『Reel』での公開をスタートし、あらかじめ定めた期間ののちオンライン公開を終了します。

売上は、配信手数料を差し引き、通常の映画興行と同様に配給と劇場とで分配します。複数の劇場で上映される場合は、配信の売上を各劇場に均等に配分します。オンライン上映で発生する利益を、デジタルが浸透している都市だけでなく地方の劇場にも等しく分配することで、日本全体の映画文化を担保し続けようとするアクションであり、リアルとバーチャルでの映画鑑賞の体験を、相互に補完する狙いもあります。

『Reel』に第一回作品として迎えるのは、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督『偶然と想像』です(12月17日Bunkamuraル・シネマ他全国一斉公開)。

『Reel』は、コロナ禍で様々な困難に直面せざるを得ない劇場公開時に、配給/劇場両者の「これまで」と「これから」をつなぐ、持続可能な劇場公開の選択肢となることを願っています。

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